異業種交流会の選び方とは?効率よくビジネスや人脈づくりに使う方法

交流会

経営者やフリーランスになった際、案件を獲得したり、人脈づくりをするために交流会に通う方も多いでしょう。

交流会には色々な種類があり、ビジネスに繋がりやすいものと繋がりにくいものがあります。

交流会の選び方によってはマルチの人ばかりが参加していたり、営業代行業者ばかりで人脈づくりにもならない無駄な時間になってしまいます。

今回は効率の良い交流会の選び方について解説していきます。大きく交流会にはどのようなスタイルがあるのかをまとめ、段階ごとの選び方を解説します。

異業種交流会の選び方!まずは種類を知っておこう

まずは、異業種交流会にどんな種類があるのか?を解説してきます。今回のコラムはビジネス向けの内容になっています。

友達作りだったり、恋愛目的の交流会については対象外としていますので、ご承知おきください。

まず、交流会には2つの大きな分類があります。それが、「開催形式」です。

交流会の開催形式を知る

【開催形式の違い】
①オフライン交流会(現地開催)
②オンライン交流会

現地に足を運んで交流会をするスタイルか、ネットで完結するオンライン型かの違いがあります。

また、それぞれの開催形式の中にも、違いが存在しています。

オフライン交流会(現地開催)の種類
①立席型・立食型
②着席型
③セミナーやお話会型
④飲み会・ランチ会

オンライン交流会の種類
①ZOOM交流会型
②バーチャルアバター型
③ウェビナーやお話会型

上記のように開催形式ごとにも違いがあります。後ほど深く解説しますが、オンライン型の方が費用が高い傾向にあります。会場を借りたりするため、費用がかかるのです。

逆に、オンライン型は費用はかかりませんが、対面で話すよりも関係構築に時間がかかることもあります。

交流会コンセプトの傾向と種類を知る

続いて、コンセプトによっても違いがあります。よくある交流会では、以下のようなパターンがあります。

■コンセプトから選ぶ
・異業種交流会(名刺交換会)
・同業種・業界限定の交流会
・トピックス型交流会
・勧誘OK交流会
・勧誘や営業禁止交流会

コンセプトによっても違いが存在します。

例えば、シンプルな名刺交換会の場合は、何枚名刺を獲得できるか?が価値になりやすいため、3〜5分程度話したら終了であることも多いです。

その反面トピックス型などは、じっくりと話し合うケースもあります。このあたりは、目的に応じて使っていけると良いですね。

交流会の種類ごとのメリットデメリットから分かる!選び方を紹介

それでは、交流会の種類ごとに選び方やどんな人におすすめなのか?を紹介していきます。私自身、これまで多数の交流会やコミュニティに参加してきましたので、どんなタイプにおすすめなのかもわかります。

まずは、オフライン型から見ていきましょう。

立食・立席タイプの交流会を選ぶ場合のメリット・デメリット

立席型交流会のメリット
①たくさんの人と名刺交換ができる
②運営の誘導が無く、自由に話しかけられる
③3〜5分程度だから気軽に交流できる
④同じ空間にいるから関係を築きやすい

立席型交流会のデメリット
①自分から話しかけるため、慣れが必要
②目当ての人と話せるかは運次第
③短めの交流だから関係構築が難しい
④料金が高めの場合もあり、交通費もかかる

まずは立席タイプの交流会です。たくさんの人が一つの部屋に押し込まれ、歩き回って名刺交換を行うパターンになります。

このパターンは、名刺交換が主な目的になります。軽く話してフィーリングの合いそうな人だったり、協業したい人を探すようなイメージです。

営業担当者が来るパターンも多いです。

経営者や個人事業主に出会うのであれば、コンセプトが決まっているものに参加した方が良いでしょう。リード獲得として名刺を多く獲得する目的の人にはおすすめです。

デメリットとしては交流にかける時間が短い傾向にあるため、関係構築が難しいことです。また、異業種交流会は大勢の人が参加するため、自分から一人でいる人を見つけてアタックしていく力が必要です。

また、費用感としては高めの傾向にあります。

費用相場としては、以下のような傾向です。

立席の異業種交流会→1000円〜3000円
立食の異業種交流会→2000円〜5000円

特に、ケータリングのある異業種交流会などは、食事もできるために料金が高めになることがあります。

ちなみに、後ほど紹介しますが、大企業が開催するセミナー付随で立食型の異業種交流会は、価格が安い傾向にあります。

これは、イメージアップやマーケティング施策として、セミナーや交流会を行っていることが影響しています。以前、勉強会付きである大企業の交流会に行った際は、豪華なケータリングや飲み放題が付いて1000円でした。

ただ、頻度は3ヶ月〜1年に1度と開催数が少ないので、情報を逐一チェックしておきたいですね。

最後に、立席型・立食型の交流会がおすすめの人をまとめます。

・たくさんの名刺交換をしたい
・自由なタイミングで、色々な人に話しかけたい
・人混みが苦手ではない

着席型の交流会を選ぶ場合のメリット・デメリット

着席型交流会のメリット
①運営が席を回してくれるから自分から話しかける手間が無い
②5分〜15分と長めに話をする傾向にあるため、関係構築の時間が多い
③立席型よりも会場のスペースに余裕を持たせていることが多い

着席型交流会のデメリット
①多くの人と話せない
②運営主導だから好きなタイミングで好きな人に話しかけづらい

着席型の交流会は、運営が主導で回してくれる交流会を指します。このスタイルは初心者の方におすすめです。

運営の方が「次はここに座ってくださいね」「席を順に回ってください」のように、場を回してくれるため話しかけるストレスがありません。

立席型の場合、自分から話しかけるというハードルがありますので、初心者の方にとっては少し大変です。

その反面、着席型は運営がセッティングした席や時間を回すので、その流れに従っていればスムーズに話すことができます。

ただ、デメリットとしては、自分の好きなタイミングで色々な人と話しかけることができません。また、運営の方がフィーリングで席順を指定するため、自分が話したいと思う人の場所に行きづらい傾向にあります。

交流会は基本が初対面の人ばかりなので、自分の好きなタイミングで席を移動できないことが最も大きなデメリットになると思います。

立席型はカフェなどで行われることが多いので、割とおしゃれな空間で行われます。費用としては、会費に加えて飲食代がかかる場合が多いです。

着席型の異業種交流会→1000円〜3000円
(上記にプラスしてカフェや飲食店のフードやドリンク代が別途かかるところが多い)

最後に、この着席スタイルの交流会がおすすめの人を紹介していきます。

・交流会初心者の方
・人混みが苦手な人
・じっくりと話したい人

セミナー・お話会型の交流会を選ぶ場合のメリット・デメリット

セミナー・お話会型交流会のメリット
①セミナーで学ぶことが可能
②興味のある議題であれば、満足度が高い
③同じような悩み・課題・性質を持った人が参加するから人脈を作りやすい

セミナー・お話会型交流会のデメリット
①有料なセミナー型交流会は少なく、探すのが大変
②定期的には開催されず、年に1,2回しか開催されない傾向にある
③興味がわかないセミナーにも参加しなければならないパターンもある

この交流会の特徴は前半戦にセミナーで勉強し、後半戦に参加者で交流会を行う形です。これは、オンライン型のウェビナーも同様のスタイルになります。

セミナースタイルがおすすめなのは交流会の満足度が低くても、セミナーで勉強できるからお得感があるという点でしょう。

また、大企業が行っているセミナーだと、かなり綺麗なオフィスで豪華なケータリングを安価で提供しているところもありますので、満足度が高い傾向にあります。

お話会型も同様の流れが多いです。お話会とは、あるテーマに沿って参加者同士で議論したり、発表したりするものを指しています。

例えば、「目標共有会」だったり、「キャリアについて話し合う」だったりと、議論を行ってから交流会を行います。

お話会自体が交流会になっている形式もあり、参加者の特徴や内面を知ることができるため、効率が良い傾向にあります。

ただ、トピックスの内容に興味が無かったり、話を挟みにくいこともあるので馴染めないコミュニティでは、上手く人脈を作れないこともある点に注意しましょう。

セミナー・お話会型の異業種交流会→0円〜3000円

また、セミナー兼交流会の場合、0円のものも存在します。これは、企業側の目的が絡んでいます。0円で人をたくさん集めてリード獲得するという目標があるのです。

そのため、質の良いセミナー兼交流会が、0円で参加できるということもありますよ。

ただ、「お金に関するセミナー」など、マルチやネズミ講の母体が運営しているケースも存在します。その後の交流会はマルチの会員が9割で、関係構築を行ってくることがあるので、注意したいですね。

・セミナーで学び、スキルアップしながら交流会にも参加したい人

飲み会・ランチ会型の交流会を選ぶ場合のメリット・デメリット

飲み会・ランチ会型交流会のメリット
①深い関係構築ができる
②ご飯を食べながらだから、話もしやすい

飲み会・ランチ会型交流会のデメリット
①頻度が高いわけではない
②会費が高めなので、事業開始のタイミングで経費がかさみやすい
③参加人数は限定されており、たくさんの人とは話せない

交流を目的として開催される飲み会やランチ会があります。これは、厳密には交流会ではないのですが、目的は交流です。

飲み会やランチ会の最大のメリットは、限定的な人数の人と深い交流を行うことができる点でしょう。

特に、飲み会で繋がりを作ると、深い関係性になれるケースが多いです。また、ランチ会の方は、定期的に開催されているものもありますので、色々と探してみると良いですね。

ただし、デメリットもあります。それは、交流会よりも金額が高く、頻度が少ない点です。飲み会にも当たり外れがあり、自分に合うものと合わないものがあります。

もし、ハズレの飲み会に参加したとしても、会費は払わなければなりません。当たりの飲み会を見つけるまで、大きな金額がかかるケースもありますので、経営者やフリーランスとして走り出したタイミングではコストがかさむことになります。

走り出しのタイミングにおいて、最も気にするべきは経費です。その経費がかかり過ぎることが、後々の問題にもなる可能性がありますので、うまくバランスを取るようにしたいですね。

飲み会・ランチ会型の異業種交流会の金額→3000円〜5000円が相場

最後に、どんな人に飲み会やランチ会がおすすめなのか、紹介していきます。

・飲み会が好きで、立ち回りも熟知している人
・経費に余裕があり、フットワークが軽い人

ZOOM型の交流会を選ぶ場合のメリット・デメリット(オンライン交流会)

ZOOM型交流会のメリット
①経費が少なく、移動時間も少ないから手軽でコスパが良い

ZOOM型交流会のデメリット
①参加者の質が低い傾向にある。
②オンライン型で、関係構築に時間がかかってしまう
③運営が決めた人、決めた時間でそれぞれ会話が必要になる
④効率が悪い

ZOOM交流会は、オンライン交流会では最もメジャーな開催手法です。大規模な交流会は、ZOOMのブレイクアウトルームを利用して、参加者を振り分けていくスタイルになります。小規模の交流会

ZOOM交流会は手軽に参加でき、経費も少ないため数をこなすことができます。無料で参加できるものも多いので、より気軽に参加できます。特に、創業期や開業のタイミングでおすすめです。

ただ、特に無料の交流会で注意したいのは、参加者の質が低いことです。例えば、マルチ勧誘をしてきそうな怪しいお金のセミナーに誘われたり、営業代行業者がリード獲得のために参加してきます。

これは、私が開催した無料交流会で確認した内容なので、ソースとしては確かです。一度、病院のベットから寝たきりの人が参加してきたこともあり、ビジネス交流会と銘打っていてもスクリーニングは難しいのです。

人脈を作ったり、案件を獲得したいのであれば、最低限費用のかかるものを選びたいですね。

また、ZOOM交流会の最も大きなデメリットは運営が全て回すことです。前述の着席型交流会と同じように、自分が話したい人を探すことが大変だったり、ターゲットと思わない人とも長い時間をかけて話す必要があります。

ZOOM型の異業種交流会の金額→0円〜1000円が相場。
また、交通費がかからない。

・創業期でお金が無く、時間もたくさんはかけられない人

バーチャルアバター型の交流会を選ぶ場合のメリット・デメリット(オンライン交流会)

バーチャルアバター型交流会のメリット
①経費が少なく、移動時間も少ないから手軽でコスパが良い
②立席型のように直感的に、好きなタイミングで話しかけたり切り上げたりできる
③立席型よりもゲーム感覚なので話しかけやすい。一人でいる人を見つけやすい
④ボードを見れば、どんな人が参加しているか分かる

バーチャルアバター型交流会のデメリット
①無料のものは参加者の質が低い傾向にある。
②オンライン型で、関係構築に時間がかかってしまう

最後のパターンとして、最近流行りのメタバースを取り入れた交流会のスタイルについて紹介します。

メタライフはゲームのように直感的に交流ができる。

ZOOM交流会とは少し違い、今はバーチャルアバターを操作して、自由に話ができるタイプの交流会もあります。

例えば、MetalifeやGather、Oviceなどアバターやアイコンを動かして、話しかけられるものがあり、そういったツールは、「立席型」×「オンライン交流会」のような感覚で交流を行えます。

ZOOMは運営側がブレイクアウトルームを設定し、運営やZOOMの自動選択で決められた人に割り当てられますので、自分が話しかけたい人に話しかけられないケースも多いです。

メタライフなどのツールの場合は、自由に好きな時間で話すことができるため、立席型の良いところとオンラインの手軽さをかけあわせたようなものになります。

ZOOM交流会の場合、どうしても運営が決めた時間は話し続けなければならないため、効率が悪いと感じる部分もありました。

しかし、バーチャル空間型の交流会の場合は、参加者の好きな形で交流ができるため、おすすめです。また、参加者が一目で目視でき、どの人が一人でいるのかがすぐに分かります。そのため、話しかけるハードルも立席型より低い傾向にあります。

この他、ボードに参加者の属性を記載しておけば、どんな人が参加しているのか?がすぐに分かり、その人をすぐに見つけられるという従来の交流会のデメリットを打ち消した作りになっているため、効率が良いです。

ZOOM交流会で上手く出会えないが、オフライン交流会に参加するほど経費が無いという人はおすすめですよ。

バーチャルアバター型の異業種交流会の金額→1000円が相場。
また、交通費がかからない。

・創業期でお金が無く、時間もたくさんはかけられない人
・自分のターゲットを探し、効率よく話したい人

交流会のコンセプトでも選び方は変わる

■コンセプトから選ぶ
・異業種交流会(名刺交換会)
・同業種・業界限定の交流会
・トピックス型交流会
・勧誘OK交流会
・勧誘や営業禁止交流会

続いて、コンセプトから考える選び方について解説していきます。

■コンセプトから選ぶ
・異業種交流会(名刺交換会)
・同業種・業界限定の交流会
・トピックス型交流会
・勧誘OK交流会
・勧誘や営業禁止交流会

それぞれ、どのような違いがあるでしょうか?

前述の通り、異業種交流会(名刺交換)はとりあえず名刺交換ができればOK、というものです。営業担当の人が多く参加することも多いため、経営者やフリーランス目線としては上手く選別ができないことがあります。

そこで、同業種や同業界限定の交流会を選ぶこともおすすめです。例えば、私はWEBマーケターなのですが、マーケティング交流会などに参加すると、近い業種ということもあって「協業しませんか?」とお誘いを頂くことも多いです。

近い業種の人とは、ライバルになることもありますが、逆に案件を持っている人なら手が足りていない場合は案件を振ってくれるケースもあるのです。

そういった意味でコンセプト型の交流会に参加することもおすすめになります。

また、最も注意しておきたいのは「勧誘禁止」を謳っているかがポイントです。

勧誘OKという交流会を時々見かけますが、本気で事業を行っている経営者やフリーランスの方には、本当におすすめしません。勧誘禁止と記載が無いものも同様です。

勧誘OKだったり、勧誘を禁止していない交流会はマルチや宗教系の人が非常に多いです。私が行った交流会は100%でそのパターンでした。マルチや宗教の人が9割、普通の人が1割という構図です。

そのため、基本的には勧誘禁止の交流会を選びたいですね。また、営業代行行為を禁止したり、売り込みを禁止している交流会もおすすめです。

交流会の質を高めようとしている場所を選ぶと良いですね。

まとめ

今回は、ビジネスにおける交流会の選び方について紹介していきました。

交流会は色々なタイプがあり、人によって合う合わないがあります。オフライン交流会は最低でも1000円+交通費がかかってきますので、創業期の方はオフラインを選ぶと良いかもしれません。

交流会の選び方によっては、「交流会は無駄だな…」と思ってしまうきっかけになるため、しっかりとしたものを選ぶようにしましょう。

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