経営者・フリーランスの方は、特にBtoBの分野において「案件獲得」が命です。
例えば、従業員が多数いる経営者であれば営業を雇ってテレアポや飛び込みなどを行えるかもしれません。
ただ、スケールアップしていない場合は、経営者自身が仕事を取ってこないと会社は回っていきません。
営業といえば前述のテレアポ・飛び込み営業などがメジャーな方法ですが、「紹介営業」も手段の一つになります。
紹介営業とは、自身の人脈を用いて案件を獲得する手法です。しかし、そこまで人脈が広くない場合は、ビジネス交流会などで人脈を作る必要がありますよね。
ビジネス交流会に参加したことがある方は、どのような印象を受けているでしょうか?正直、経営者自身が参加するのであれば、営業を受けることもあり効率的でないと感じるかもしれません。
そのうちに、ビジネス交流会は意味がない、苦手だと感じる方もいるでしょう。
今回は、私自身がビジネス交流会に出て、交流会が苦手だ・意味が無いと感じた経緯と、どんな交流会に参加するべきか?という視点について紹介していきます。
ビジネス交流会が苦手。意味が無いと感じる理由
ビジネス交流会が苦手だと感じる方が多いと聞きます。私も、経営者になってすぐのタイミングでビジネス交流会にたくさん参加しました。
ただ、ビジネス交流会は以下のような理由で、案件獲得の効率が悪いと感じてしまいます。
①営業代行としてリード獲得の代行を行う業者が多い
②マルチやお金の怪しいセミナーへの勧誘が多い
③ターゲットとなる人に出会えない
④交流会に参加した後に連絡を取りにくい
色々な交流会に参加しましたが、営業代行やマルチ勧誘として他社のリストを獲得しにくる方が多かったです。
また、私は一度、交流会の参加者ほぼ全てがマルチ(アムウェイや宗教など)だったという経験があります。
参加費の1000円を失っただけでなく、精神的にも時間的にも削られました。
正直、ビジネス交流会の選び方によっては、このように「時間の無駄で意味のない」ものに当たってしまいます、
時間の無駄、意味がないだけなら良いですが、最悪マルチの勧誘にあってしまうことから、苦手意識を持ってもおかしくないでしょう。
交流会後のマナーを考えると、連絡が取りにくい
交流会のマナーについて調べると、「交流会後、すぐに営業行為を行うのはマナー違反」というものがあります。
たしかに、交流会でさっと話しただけで、すぐに営業をかけられるのは気分の良いものではありませんよね。交流会で少し知った仲になったとしても、営業をかけられると分かれば、話したいとは思えません。
交流会が案件に繋がらない、仕事に繋がらないのは交流会の構造自体に問題がある可能性も考えられますね。
交流会が苦手と感じるタイプの人の特徴
交流会が苦手と感じる要因としては、前述の通り「交流会自体に問題がある」可能性が挙げられます。
ただ、交流会は優良でも、人によっては「交流会自体が向いていない」「交流会ではなく、そもそも営業が苦手」というタイプの方もいます。
これまで、様々な経営者やフリーランスの方と話してきましたが、交流会が苦手だったり、営業が苦手な人は以下のような特徴がありそうです。
交流会に向いていない人の特徴
①たくさんの人間がいる空間が苦手
②自分から話しかけることが難しい
③まだ自分の事業が完成していない、何も活動していない
まず、交流会に向いていない人は、コミュニケーションが苦手というパターンだけではありません。そもそも、交流会に意味を見出せていないというパターンもありますよね。
少し深掘りをしていきましょう。
たくさんの人がいる空間が苦手
実際の会場で行う、オフライン型の交流会の場合、大勢の方が歩き回って交流するスタイルが多いです。
具体的には、オフライン交流会では以下のようなタイプに分かれます。
①立席型・立食型で会場を歩き回る
②着席型で時間で席を交換していく
着席型で強制的に席が決まっているパターンも存在しますが、「自由に交流してね」という交流会のほうが多い印象ですね。
その場合、とにかくたくさんの人が狭い会場に押し込まれるという現象が発生します。
狭い会場で会話をしていない人を見つけて話しかけに行くというスキルが必要です。そうなると少し慣れも必要でしょう。
もし、初心者の方で、オフライン交流会に参加する場合は、着席型を選んでみると良いですね。席が交代制で回ってくるので、自分から話しかける必要がありません。
また、オンライン交流会の場合は、進行役の人が場を回してくれることもあります。
この他、私達ジョイン交流会の場合はアバターで歩き回ることができるものを採用しておりますので、話しかけるハードルも少し減ったという意見も頂いています!
自分から話しかけるタイプではない
立食型・立席型の交流会で特に致命的なのは、②の「自分から話しかけることが難しい」というタイプです。
自分から話しかけられない場合、多数の方が参加する交流会では時間だけが過ぎてしまい兼ねません。
もし、交流会で自分から話しかけることができない場合、別の方法で集客を行うべきだと思います。
ただ、交流会に初めて参加したのであれば、それは交流会に慣れていないだけ、という可能性もあります。
何回か参加するうちに、交流会に慣れてきて話しかけることができるようになります!
経営者やフリーランスはある程度、社交的になる必要もあります。自分は社交的ではない、コミュニケーションが得意でないという方でも、事業を成り立たせるためには必要なステップなのです。
何回か参加してみて、それでも話しかけられない場合は別の集客・営業手法を試すと良いでしょう。
また、前述の通りオンライン型の交流会だったり、着席型の交流会に参加すれば、苦手意識も薄まるかもしれないですね!
自身の事業や目的が定まっていない場合も無駄になる
私も初めて参加した交流会は、たった15分で帰宅しました。なぜなら、全く話しかけることができず、自分の事業もまだ固まっていない状態だったからです。
自身の事業が固まっていないとき、交流会に参加しても打ちのめされるだけになってしまいます。
そこで交流会に苦手意識を持ってしまった、という経験もありました。
やはり、自分の事業を自身を持ってアピールできたり、人脈を作るという目的をハッキリ持っていないと、交流会に参加する意味がありません。
まず、交流会に参加する意図や目的、メリットを考えてみましょう。もし、メリットが無いのであれば、どんな交流会に参加しても時間の無駄に終わってしまいます。
経営者の方であれば心配はないと思いますが、フリーランスの方は事業の方向性や参加する意図を整理してから参加しましょう。
ビジネス交流会の苦手意識を改善するには?
それでは、ビジネス交流会の苦手意識を改善する方法や、仕事・案件につなげる方法について解説していきます。
ビジネス交流会の苦手意識を変え、案件を獲得するには、大きく分けると以下の2つになります。
①正しい交流会を選ぶこと
②交流会に出てPDCAを回す
③後から繋がれるようにする
特に、①が大切になります。
意味のあるビジネス交流会に出よう
まずは、交流会の選び方の観点から考えていきます。
私は以前、交流会参加者の大半がマルチ勧誘の業者だったことがあります。ビジネスにおいて、最も無駄な時間でした。
マルチやそれに近い営業代行業者が多いビジネス交流会には、特徴があります。
それは、「勧誘禁止・売り込み禁止」を掲げていないこと。そして、「無料の交流会である」ということです。
私は、交流会を開催する立場ですが、無料の交流会にはマルチや怪しいセミナーの業者、営業代行で他社リードを獲得して繋がりを売り物にしようとする人が多い印象です。
また、交流会の募集要項に以下の文言があったら、疑いの目を向けましょう。
・勧誘OK
・初心者歓迎
勧誘OKは、つまり「マルチ勧誘OK」ということです。これは、開催者もマルチである可能性があります。
実は、勧誘OK・営業行為OK・誰でも参加OKという交流会のほうが、参加者が多くなります。
つまり、開催者側からすると得られるお金も多くなるために、誰でもOKの方が都合が良いのです。主催者側でルールを明確化していないものについては、参加すると痛い目に合う可能性がありますので注意したいですね。(私が痛い目を見た経験談ですが・・・)
ビジネス交流会として、勧誘禁止や売り込み禁止の施策を取っているか、形式はオンラインか、オフラインかなどを確認し、自分の得意な土壌で戦う工夫をしていきましょう。
交流会に出てPDCAを回す
続いて、交流会に出てPDCAを回すことです。
交流会で案件を獲得したり、人脈を広げるには根気強く参加する必要があります。ただ、コミュニケーションなどに問題が無いか、仲良くなるためにどのようなことをすればよいかという改善の意識を持つことが大切です。
交流会は無理に営業をかけようとすると嫌われます。そうではなく、交流会で人脈を広げて相手の「第一想起」となる存在になるべきです。
ビジネスにおける第一想起とは?
何か要件が生まれた時に「最初に思い出す人やブランド」のこと。紹介営業においては、例えばホームページを作りたいとなったとき、一番最初に思い出すWEBデザイナーのこと。
ビジネスが進んでくると、誰かに仕事を振りたいと考えるものです。その時、「だれに振るか」を考えるのは意外に大変な作業になります。
クラウドソーシングで探したり、WEB検索で探す場合もありますが、それよりも一度会った人や一度仕事をした人にお願いする人が多いですね。
私はもともとWEBデザイナーだったのですが、フリーランスとして仕事を受けた最初の3件は全て紹介によるものでした。
これは、WEBデザイナーとして第一想起を勝ち得たということです。
第一想起を勝ち取るためには、交流会でたくさんの人と知り合い、何度か話をする必要があります。交流会後の繋がりを作るためには、定期的に連絡を取り合ったり、簡単な仕事のやり取りをする必要がありますので、安心して繋がっていけるようにPDCAを回していきたいですね。
交流会後の繋がりを作りたい!どんな方法がある?
交流会に一度出て、名刺交換をしただけでは案件には繋がりにくいでしょう。
交流会で知り合い、何度か話をするうちにビジネスパートナーとなり、案件が発生した時に紹介を受けるという流れが理想です。
もしくは、仲間になって一緒にビジネスを立ち上げ、より大きな挑戦をしていくような流れでも良いと思います。
それでは、交流会後に連絡を取り合うには、どのような繋がり方がおすすめでしょうか?以下が、交流会後に繋がりを作るための方法になります。
①相性の良い交流会に絞り、定期的に参加する
②SNSで繋がる
③仕事を紹介する
それぞれについて紹介していきます。
相性の良い交流会に絞り、定期的に参加する
まずは、相性の良い交流会に絞るという方法があります。
なぜ、交流会を絞る必要があるのでしょうか?それは、相手も参加する交流会を絞っている可能性があるからです。
私も交流会の主催を行っていますが、多くのリピーター様がいらっしゃいます。リピーターがいるということは、何度か顔を合わせるチャンスがあるということです。
何度か顔を合わせて話をするうちにお互いの相性も分かってきて、「一度ご飯でも行きますか」「一度ZOOMでお話しましょう」という流れに自然となってきます。
例えば、相手が飲み会好きだったら、一緒に飲みに行っても良いかもしれません。
たくさんの交流会に行くことも良いですが、何度か交流会に行って自分の目的に合う交流会を見つけたら、定期的に参加すると良いと思います。
SNSで繋がる
SNSで繋がることも、とてもおすすめです。
例えば、X(旧ツイッター)やFacebook、Instagramなど自身の活動が定期的に発信できるもので繋がっていくことがおすすめ。
私は交流会からXで繋がっていた方に、お仕事の相談をしたことが何度もあります。SNSで発信をしていない場合は、まずは個人で良いので作っておくことをおすすめします。
仕事を紹介する
実は、交流会で仕事を獲得したり、人脈を広げる上でとても大切な考え方があります。それは「Giveの精神を持つ」ことです。とても胡散臭いワードですよね。
ただ、「お仕事が欲しいです」と連呼している相手よりも「何か紹介できる案件があればお知らせしたいのですが、どんなものだったら対応可能なのでしょうか」と言う相手の方が印象に残っていませんか?
交流会に参加すると分かるのですが、案件を紹介しますという相手の方が印象に残りやすいのです。
また、実際にお仕事を紹介すれば、ビジネスパートナーとして長い付き合いに発展することも。人は誰かに与えてもらったら、何かを返したいと思う生き物です。
「返報性の原理」とも言われますが、相手にギブをしていくと最終的に大きなリターンを得られることもあります。
まずは頂くよりも与えることを意識して交流会に参加していきたいですね。
まとめ-交流会が苦手な方へ
今回は、交流会が苦手で意味がないと考えている方向けの情報を紹介しました。
交流会が苦手で意味が無いと考える原因として、そもそもの交流会選びが間違っている可能性もあります。
もし、これまで交流会で仕事に繋がってこなかったのであれば、交流会選びだったり、交流会での繋がり方に目を向けてPDCAを回していけると良いと思います。
そもそも、マルチ勧誘や営業代行の紹介者しか参加しないような交流会だと、全く意味が無いものになってしまいます。
自分にあった交流会を見つけて、大きなビジネスやビジネスパートナー探しができると良いですね。
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