「経営者は孤独」という言葉をよく聞きます。
会社の社長として何十人、何百人もの従業員や仲間を持つに至っても、辛さを感じる経営者は多いです。
私自身も経営者になり、その理由が少しずつ分かってきました。
なぜ経営者は孤独であると言われるのでしょうか?その理由や解消法について紹介します。
経営者が孤独なのはなぜ?辛いと感じる理由
基本的に「経営者は孤独」と言う背景は、プライベートを指しているのではなく、会社運営上での言葉だと感じます。
例えば、40代独身の経営者については、プライベートでも孤独かもしれません。
ただ、それは経営者だから孤独と言うわけでは無く、経営者でなくても孤独な人になります。
「経営者は孤独」という言葉は、「自身が持つ会社内で孤独である」ことを指します。この意味を勘違いしてはいけないと考えます。
それでは、なぜ「経営者は孤独」と言われるのか。知り合いの経営者の例や自身が感じる理由を紹介します。
【経営者は孤独と言われるのはなぜ?】
①社長と従業員で責任の大きさが違いすぎるから理解されない
②プライベートよりも仕事優先。それが理解されない場合もある
③他人からの当てにならないアドバイス
上記が「経営者は孤独」と言われる大きな理由です。
それぞれについて、紹介していきます。
社長と従業員で責任の大きさが違いすぎるから理解されない
会社のことを一番に考えているのは、経営者であると断言して間違いないでしょう。
従業員やビジネスパートナーでも、会社のことをよく考えてくれる人はいます。しかし、自分が経営者になると考える意味が違ってくることがあります。
最も大きな理由として、すべての責任が経営者にあるという点があります。この責任を大きさから、社長と従業員でビジネスに対する見解の違いが発生してしまいます。
例えば、経営者として何人仲間を作ったとしても、孤独感は消えません。
最終的に全ての責任を持っていることから、会社に対して人ごとではいられないのが社長なのです。
この責任の大きさから考え方が変わってきてしまいます。
従業員やビジネスパートナーからはいろいろな会社の改善提案がもたらされるはず。しかし、その提案は本当の意味で会社のことを考えているものばかりではありません。
基本的に責任がない従業員から出る提案は、会社の立場に立っていない発言も多いです。自分自身も、昔はそういった提案をしてしまっていたと、経営者になった今は反省しています。
経営者と仲間たちは、極論を言うとお金でつながっています。 綺麗事は言えるかもしれませんが、最終的には必ずお金を支払わなければならない。それが法律であり、礼儀でもあります。
金の切れ目は縁の切れ目。これが最も当てはまるのが経営者と仲間たちの関係でしょう。 どんなに良好な関係を続けていても、最終お金を支払わなければ離れていってしまいます。
だからこそ経営者は孤独と感じ、辛い気持ちになってしまうのでしょう。
プライベートよりも仕事優先。それが衝突を生むこともある
経営者は、会社の従業員に生活を保障していかなくてはなりません。
例えば、会社が大赤字になり、少しでも多くの売り上げを立てなければならない状況になったとします。
ただ既に家庭を持ってはおり、お子さんがいる経営者の方も多くいます。
普通の会社員であれば、最終的に家に帰ってきます。ただ、社長には労働基準法は当てはまりません。会社を維持するためには、とにかく仕事優先にする必要があるはずです。
もしそんな時、奥さんから「ちょっとは子供たちの様子を見てよ」と言われたらどうでしょうか?
「会社が大変な状況なんだ」と伝えても理解されなかったとしたら、そのときは孤独感を感じるでしょう。
奥様や彼女、友達の選び方によっても違うでしょうが、やはり最終的に仕事優先しなければならないのが経営者の宿命です。
会社で仕事をどんどん頑張りたい。休みなんていらない。そう考えているタイミングで「明日遊びに行こうよ」なんて言われたら、孤独を感じてしまうかもしれません。
「なぜ理解してくれないんだ」と考えても、そもそもの立場が違うのだから仕方ないでしょう。
先輩経営者や仲間たちのアドバイスが当てにならない時
経営者として上手くいっているときは良いのですが、上手くいっていない時はいろいろな意見を頂きます。
そんな時、先輩経営者からのアドバイスは貴重なものです。 私自身、先輩経営者からの言葉はとても参考になると感じます。
ただ、先輩経営者たちは、自分たちの会社目線で話します。結局、他社は他社なのです。
それぞれの会社ごとに考えていること、会社の思想が存在しています。その思想を理解してくれる経営者は自分以外にいないのです。
先輩経営者たちはその思想を理解せずに売上を立てる提案をします。
そんなとき「そうではないんだよなぁ」と感じてしまうこともあるはず。つまり真に理解してくれる仲間は本当に少ないのです。
会社の思想を理解しないアドバイスをもらった時、経営者は孤独であると感じるのでしょう。
まとめると、責任の大きさと金の切れ目が縁の切れ目であるという特徴から、最終的に「経営者は孤独である」と感じるわけですね。
経営者は孤独である。それが辛いと感じないようにする方法
「経営者は孤独」と言われるのはなぜか。辛いと感じる理由についてお話していきました。
基本的に経営者は孤独ではありますが、辛いと感じる部分には改善の余地があります。
つまり、経営者として孤独を楽しめるようになれば良いわけです。そこで、孤独が辛いという感情を改善する方法を紹介します。
■経営者の孤独を解消する考え方
①他人に期待しない。完全に信用しない
②孤独は当たり前であると考える
③多くのビジネス仲間を作り、喜びだけ分かち合う
冷たい考え方かもしれませんが、孤独を解消するには上記がおすすめです。
他人に期待しない。完全に信用しない
経営者として、従業員やビジネスパートナーに「期待をしなければならない」「信用して任せなければならない」と考える人もいます。
しかし、期待や信用は、経営者として独りよがりなものです。
例えば、最初は頑張ってくれていた従業員も、時が経てば頑張らなくなるかもしれません。人は変わるものです。そして裏切る人もいます。
もし信頼しているビジネスパートナーに裏切られたらどうでしょうか。悲しいと考えるかもしれません。
ただ、それは大きな期待をかけていたり、大きな信頼を寄せすぎているのではないでしょうか。
最初から大きく期待せず、ある程度を見込んで任せる。
もしそれが期待以上だったら儲けもの。期待以下だったとしても、辛いと感じず「こんなものだよな」と考えることができます。
また、ビジネスパートナーや従業員を信頼しすぎて、重要すぎる仕事を任せていたとします。
もしそれが裏切られて会社の存続に大きな影響があるとしたら、それは経営者のリスクヘッジの問題でしょう。
会社において社長は孤独であると覚悟しておく
そもそも会社において「社長は孤独である」という意識のもとに動いていれば、辛いと感じることもないです。
「自分には仲間がたくさんいるから安心である」と過信していると、いざ孤独を感じたときに辛くなってしまいます。
逆に前もって孤独であるという認識の元にいれば、もし仲間がささいなことで助けてくれた時、とても心強く感じるはず。
このように他人にも自分にも期待値のコントロールを行っておくことで、メンタル的に安定して経営に臨むことができます。
心持ちの問題になってしまいますが、孤独感に耐えられるよう事前準備をしておき、リスクヘッジしたいですね。
多くのビジネス仲間を作り、喜びを分かち合う
ただ、ビジネス仲間がいないことが問題です。
他人に期待しすぎない事は大切ですが、仲間と共に会社を盛り上げていき、喜びを分かち合うと言う気持ちは孤独を消してくれると思います。
ビジネスの仲間が本当に0人だったり、プライベートでもパートナーがいない、友達がいないのであれば、経営に関係なく本当の意味で孤独だと思います。
経営者であれば積極的に外に出て行話すということが大切。
本当の意味で孤独な事はビジネス拡大の上で障壁になってしまいます。
多くのビジネスパートナーを作り、期待はしすぎず、一緒に喜びや苦しみを分かち合うと言う経験が孤独に強くしてくれるはずです!
まとめ
今回はビジネスにおける経営者は孤独であると言う理由について紹介しました。
他人に期待しすぎず、それでもビジネスパートナーの力を借りることで、孤独感は減らすことができるでしょう。
経営者自身の責任は理解されづらいですが、孤独への考え方を変えればきっと未来は開けていくと思います!
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