フリーランスや経営者としてIT系で独立・開業する場合、まず最初に必要なのは「仕事の獲得」でしょう。
私はフリーランスとして3年前に開業し、様々な手法を通して月収100万円を達成し、法人化まで行いました。
IT系として独立・開業を行う際に、私はロールモデル的な歩み方してきたと思います。
今回は、IT系のフリーランスや経営者として歩み始めた方に向けて、実際に案件・仕事を獲得できた方法をまとめていきます。
IT系のフリーランスや経営者は誰から仕事を取るのか?
まずは、IT系フリーランス・経営者が仕事を獲得するために、「誰から仕事を取るのか?」という観点からお伝えしていきます。
ビジネスの世界では色々な立場の人が存在し、特にIT系の場合は仕事の取り方は様々です。まずは、誰から得るかを選ぶことによって、案件の獲得手法も変わってきます。
IT系の案件を誰から得るか
①知人や友人から取る
②IT企業から取る
③人材紹介会社から取る
④マーケターから取る
⑤エンド顧客(事業会社)から取る
⑥士業から紹介で取る
大きな観点で見ると、案件を得るには上記のような団体や個人から取得が可能です。数字が小さい順に、経験が浅くても取れるように記載しています。
つまり①が最も取りやすく、⑤や⑥が案件の獲得難易度が高いということになります。それぞれの項目で解説していきます。
まずは知人や友人から案件を取る
IT系のフリーランスや経営者において、独立したては案件が取りづらい傾向にあります。やはり、経験も実績もない状態の時に案件を獲得するのは至難の業です。
しかし、経験が浅い人にも仕事をくれる場合があります。それは、独立前の人脈です。
私は、WEBデザイナーとして独立した一番最初の案件は、母親からの紹介でした。母親にWEBデザインで独立したと伝えたところ、医療系の協会のホームページ制作の案件をふってくれたのです。
これが全ての始まりでした。
IT系の営業コミュニティに所属していた時、他のIT系フリーランスの方々も友人から仕事を得ていました。
経営者やフリーランスとして仕事を獲得する時、最も躓くのが「実績作り」なのです。それを家族や友人、知人からの紹介で獲得することがスタートラインに立つための近道になります。
IT企業から仕事を獲得しよう
続いては、いわゆる「下請け」を行うということです。
後述しますが、はじめはindeedやWantedly、求人ボックスなどの求人サイトを調べましょう。そうすると、アルバイトや業務委託案件がたくさん出ていますので、ひたすら応募します。
未経験可のものを選ぶと良いでしょう。
もし、家族や友人から仕事を獲得できなかった場合は、IT企業の下請けやスタッフとして働くと、すぐに実績作れますよ。
私は、いくつかホームページを母からの紹介で得て、それを元にIT企業にフリーランスとして契約を勝ち取りました。
結果、そのIT企業様からは全部で400万近い案件を振ってもらいました。
スタートは「人材」として、IT企業に入り込むように案件獲得をしていきましょう。
また、交流会などはIT企業の方も多く参加します。そこで人脈を作れば、indeedなどで応募するよりも簡単に仕事を得られる可能性がありますよ。
経営者の場合でも、下請けとして仕事を得ることができますので、同業者とのつながりを持っておくことはとても重要です。
人材紹介会社から仕事を取る
この仕事の獲得方法は、フリーランス向けの方法になります。
人材業界会社から仕事を獲得は人材としての入り方になります。人材紹介会社を間に入れて案件をこなすことは、経験もかなりつきます。
最近は、「クラウドテック」や「SOKUDAN」などフリーランス人材を紹介する企業も増えています。
ただし、プロダクトによっては、かなり高単価の案件しか無いケースもあります。もし、フリーランスとして独立する前に、ITエンジニアやデザイナーの経験を多く積んでいれば、案件を紹介してくれるケースも多いでしょう。
親身になって話を聞いてくれる担当者の方も多いです。
私も、エージェントを通して商談化したケースもあり、一度人材としての入り方を検討してみても良いでしょう。
マーケターと知り合って仕事を取る
IT系のフリーランスやデザイナーは、マーケターと知り合っていると案件を紹介してもらいやすくなります。
マーケターは事業会社の集客を一括で依頼されることが多かったり、集客を行う際のツールとしてIT系の経営者やフリーランスを頼るケースが多々あります。
特に、IT系のエンジニアやWEBデザイナーとの相性がよく、マーケター案件は高単価のものが多いので、早めにマーケターとの人脈は築いておきたいですね。
マーケターは広告メインの人が多く、WEB系だけでなく、看板やチラシなど紙ものの依頼をしてくれるケースもあります。
交流会などでマーケターとの知り合いを増やしておくと良いでしょう。
エンド顧客(事業会社)から直接案件を取る
最近は、フリーランスでも経営者でも気軽にエンド顧客から案件を獲得できるようになりました。
これはクラウドソーシングが活発になったことが背景にあり、例えばランサーズやクラウドワークス、ココナラなどのプラットフォームを活用することで案件を獲得できます。
私も最も多く仕事を獲得したのが、クラウドソーシングでの営業活動でした。
ただ、低単価案件が非常に多く、中には粗雑に扱ってくる顧客も存在するため、駆け出しのIT系会社さんや、フリーランスの方におすすめです。
もし単価を上げたいのであれば、エンド顧客へメール営業を行ったり、テレアポを行う必要があります。これはかなり根気のいりますし、クレームになる可能性もありますので注意して行うようにしましょう。
税理士や社労士などの士業から案件を紹介してもらう
最後に、税理士さんや社労士さん、会計士さん、弁護士さんなどの士業と呼ばれる職種の方から紹介を得るという方法です。
なぜ、こういった士業の方は案件を紹介してくれるのでしょうか?
それは、士業の先生は社長とのつながりが多くあるからです。様々な企業活動の中で、士業とのつながりは欠かせないからです。
士業の先生には、多くの相談が持ちかけられます。その中で最近多いのが、IT系の相談になります。
私も社労士の先生から大型の案件1件、税理士さんから1件紹介していただいたことがあります。クラウドソーシングなどと違い、大きめの案件になりやすいのが特徴です。
IT系のフリーランスや経営者はどうやって仕事を取るのか?
続いて、どのようにIT系の案件を獲得していけばよいか?について紹介します。
どうやって仕事を取るのか?
①交流会で人脈を作って紹介を受ける
②クラウドソーシングで営業をする
③indeedとWantedlyで求人に応募する・営業メールを送付する
④フリーランス案件の人材紹介会社のエージェントと話す
⑤コミュニティに所属する
⑥テレアポや問い合わせフォーム営業を行う
⑦SNSで案件に応募する
⑧SNSやYoutubeから問い合わせを受ける
⑨ホームページでSEO対策を行う
⑩案件紹介サービスを利用する
経営者やフリーランスであれば、仕事を取るために上記の方法を取りましょう。全部で11パターンありますが、もちろん上記以外にも取り方はあると思います。
ただ、基本的なものは全て抑えています。それぞれの項目について解説していきます。
交流会で人脈を作って紹介を受ける
交流会にはtoBをメインで行うWEB関係の企業が多く参加します。IT関係の企業も多く参加する傾向にありますので、人脈を作るのであれば交流会がおすすめです。
交流会の良いところは、フリーランスや経営者が多数参加するため、同業者も見つけやすい点です。
多くのIT関係業者はエンド顧客から仕事を取りたがりますが、実は同業者からの下請けの方が素早く案件を獲得できます。
特に、駆け出しのフリーランスや経営者は、少し単価が下がったとしても下請けの仕事を行うべきでしょう。
同業者との人脈を作るメリット
①他のIT業者のやり方を学ぶことができる
②売上が安定しやすい
③同じ業種なので、理解しあいながら交渉ができる
特に、売上の安定を行えるため、一度人脈を作って信頼を勝ち取れば、継続して仕事を取ることが可能です。
また、交流会はIT関係の事業者の他にも、自社プロダクトや小売関係などの事業会社の経営者も参加します。
エンド顧客にも繋がれるため、おすすめです。
詳しくはこちら
クラウドソーシングでの営業
クラウドソーシングでの営業は、特に創業期や開業時におすすめです。案件を非常に取りやすく、法人でもフリーランスでも仕事を獲得できます。
しかし、案件を取りやすい反面で単価がとても低い傾向にあります。また、手数料が引かれることで、低い単価が更に低くなってしまうのです。
クラウドソーシングでの営業については、以下のような方におすすめです。
クラウドソーシングでの営業がおすすめな人
①起業時や開業期などどうしても案件が必要な人
②開業期で経験を積みたいフリーランス
③起業時にプロダクト開発を行っているが、資金繰りが心配な人
クラウドソーシングで案件を捌くのは、ある程度気合が必要になります。単価が安いため、2倍の稼働が必要になることを考えておきましょう。
indeedとWantedlyで求人に応募する・営業メールを送付する
indeedやWantedlyは、フリーランスでも法人経営者でも利用可能です。ただ、フリーランスと経営者では、少しやり方が変わってきますので、それぞれ紹介していきます。
フリーランスの場合は人材として入る
①indeedやWantedlyで「業務委託」や「アルバイト」で絞る
②所在地は「在宅」として入力する
上記の絞り方をすると、IT系のフリーランスとして案件を探すことができます。また、駆け出し期は「未経験」などのワードをかけ合わせると、案件を獲得しやすいです。
例えば、WEBデザイナーの場合は、「デザイン 未経験可」×「業務委託」という形で絞り込むと良いですね。
法人経営者の場合は下請けとして入る
①indeedやWantedlyで「業務委託」や「アルバイト」で絞る
②募集職種や募集案件によって営業メールを作り、問い合わせフォームから営業する
上記であれば、法人経営者でも案件を獲得することが可能です。
また、もし従業員がいない法人の場合は、経営者ではあるが人材として入り込むこともできます。法人によっては、そもそも経営者との繋がりを多く持っておきたいという需要があります。
案件応募という形になりますが、ある程度の規模感であれば受け入れられやすいと思います。私も起業後にWantedlyを利用していましたが、商談化率は80%を超えました。(5件応募で4件返信→商談化)
また、面談後に案件を紹介してくれる担当者の方もいました。特にWantedlyは大きめの会社が多いため、担当者レベルでも案件に繋がりやすいです。
人材紹介会社でエージェントを利用する
こちらはフリーランス限定の案件の取り方になります。
人材紹介会社のエージェントを利用すると、もしスキルが高い人であればかなり良い案件を獲得できます。例えば、「SOKUDAN」や「クラウドテック」など、フリーランス向けの人材紹介会社が増えてきており、案件単価が非常に大きい大手企業案件なども多いです。
ただし、法人の経営者は利用できないことが多いので、フリーランスの方が利用するサービスになるでしょう。
コミュニティに所属する
コミュニティに所属することは、経営者やフリーランスにとって仕事を獲得する非常に良い方法になります。
経営者コミュニティやオンラインサロンに入っておけば、人脈を作りやすいため、案件の紹介に繋がります。
コミュニティに所属するだけでは、全く意味がありません。コミュニティの意図に沿って、しっかりと活動できるものを選びましょう。
例えば、私は月額3000円程度で経営者コミュニティに入っています。
そこで、時々行われる勉強会に参加したり、インタビューを受けたりして、コミュニティのメンバーに顔を知ってもらうように活動しました。
結果的に、大きめの制作案件を紹介してもらえるようになりました。
経営者がコミュニティに所属することは、案件獲得の側面の他に、人材の獲得のメリットもあります。
①案件を紹介してもらう
②自身が持っているIT業務案件を担当してもらう
例えば、私はWEBデザインを行っていますが、デザインの手が足りない時はコミュニティで発注したり、交流会で出会った人に発注したりしています。
やはり顔を知っていることがとても大切で、関係性を常に持っておくと良いでしょう。
テレアポや問い合わせフォーム営業を行う
主に法人では、テレアポや問い合わせフォームで営業を行っているところが多いです。
特にテレアポの営業は、単価が大きいエンド顧客の案件を獲得しやすいため、おすすめ。問い合わせフォームの営業も有効な手段ですが、テレアポと同じく根気が必要なものになります。
特にIT関係の業務は、テレアポで法人案件を獲得する難易度は高めです。
indeedやWantedlyで求人募集を行っている企業に向けて、テレアポを行う方法もあります。セグメントをかけてテレアポを行わないと、100件、200件架電して1件程度しか取れない可能性もありますので、ある程度戦略設計を行っておいたほうが良いですね。
SNSで案件を応募する
人手の募集を行っている企業はたくさんありますが、経営者がSNSでお仕事を募集しているケースもあります。
SNSの案件応募は、ランサーズやクラウドワークスよりも返信率が高い印象です。競争率ももちろんありますが、かなり簡単に経営者や力のあるフリーランス事業者と繋がれます。
SNSである程度しっかりIT関係の仕事の発信をしていれば、さらに案件獲得率は上がってくるため、おすすめです。
SNS案件の探し方としては、特にエックス(旧ツイッター)が獲得しやすいです。検索ボックスで「お仕事募集」などで検索しましょう。
ただ、フォロワーが2桁の状態など、あまりにも少ない場合は信頼感を持たれないと思います。
闇雲に日常ツイートをしてもフォロワーは増えていきませんが、最低でも100人台のフォロワーを獲得しておくようにしましょう。
SNSやYoutubeから問い合わせを受ける
SNSでYoutubeで問い合わせを受ける流れは、今最も流行している方法です。
SNSでフォロワーを増やしておくことも大切ですが、以下がお仕事を獲得できる重要な施策になります。
SNSで問い合わせを受ける方法
①対応した案件について報告する
②駆け出し期は努力している日常発信をしておく
③IT系の技術やデザインの技法について知識を発信する
エックスの場合だったり、インスタグラムの場合は対応した案件をポートフォリオのように発信することが、最も仕事を獲得しやすいものになります。
この他、日常的に勉強やIT関係の技術についての発信をすることが大切です。
ホームページでSEO対策から問い合わせを受ける
IT関係の事業者であれば、SEO対策からの問い合わせを受ける方法が最もスマートでしょう。
例えば、ITエンジニアやコーダーの方であれば、技術ブログを作ると良いですね。WEBデザイナーの方であれば、技法関係のブログがおすすめです。
技術ブログや技法ブログを作ると、もう一つ良い点があります。それは、スタッフへの教育に活用できる点です。
社員や業務委託のビジネスパートナーが案件を進める際、様々な教育を行う必要がありますが、「このブログにやり方載っているから、それを読んでみて」と伝えるだけで済むのであれば、かなりの工数削減になります。
新入社員に何度も同じことを伝えるのは、それだけで時間が取られてしまいます。特に、システム開発業者さんは、技術ブログを作っておくと社員教育に役立ちますのでおすすめでしょう。
案件紹介サービスを利用する
最後は、案件紹介サービスを利用するという方法です。例えば、「比較ビズ」や「発注ナビ」などのリードを紹介してくれるサービスがあります。
これは初期費用がかかったり、月額費用がかかる有料サービスですが、需要がある中でホットリードを獲得できる手法でもあります。
私は比較ビスを使っていたことがあります。
毎日、何かしらの案件が募集板に張り出され、それに応募すると商談化してくれました。ただし、あまり経験が無かったり、他社のレベルも少し高めなので結局受注には繋がりませんでした。
ある程度、法人として実績があったり、逆にフリーランスとして低価格で提案をすると、案件を獲得しやすいと思います。
有料かつ、初期費用もかかってくるサービスなので、試しに使ってみて合わないようであれば止める形が良いですね。
まとめ
今回は、IT系フリーランスとして、どのように仕事を獲得するべきか?を紹介しました。
様々な方法がありますので、自分にあった方法でクライアントを増やしていきましょう!
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