今急激に市場規模を拡大しているビジネスマッチングをご存知でしょうか？
ビジネスマッチングとは一般的な恋愛や商品のマッチングとは少し違い、 仕事に関するビジネス系のマッチングになります。
例えば、企業同士が出会い、ビジネスパートナーとして事業を行うなどの目的や、人材を見つけたいという「人材マッチング」とも存在し、様々な種類があります。
ビジネスマッチングの市場規模は現在1000億円以上とも言われており、今後も成長が見込まれています。
今回はビジネスマッチングについてわかりやすく、図を用いて紹介していきます。
また、代表的なビジネスマッチングの種類についてもそれぞれ紹介します。
ビジネスマッチングとは？わかりやすく図で解説
ビジネスマッチングとは、端的にいえば「事業を行う法人個人について間を取り持って繋げることで、ビジネスの拡大を手助けする」というものです。
下記の図が、それぞれの登場人物との関係性を表しています。
企業でも、個人でも関係なくビジネスを行う様々な登場人物の間を取り持って課題解決につなげる。それがビジネスマッチングです。
企業が事業として行っている場合もありますし、個人が事業として行っている場合もあります。
ビジネスマッチングはとても広く、基本的に「事業者間」や「事業と個人間」のマッチングをサポートすると言う立ち位置で考えていきましょう
ビジネスマッチングの取り次ぎ方の手法
ビジネスマッチングの方法については、様々な取り次ぎ方があります。
ビジネスマッチングの手法について代表例
①交流会や展示会などのマッチングイベント
②WEBプラットフォームによるマッチング
③クローズドな関係での紹介
ビジネスマッチングについては、上記３つの方法が一般的です。
交流会や展示会などマッチングイベント
まず例に挙げられるのが交流会や展示会など、様々な人を集めてマッチングさせるものです。
交流会は「人脈を広げたい」という課題を持つ事業者間同士で話すことでマッチングを促すものになります。
交流会を開催する業者はマッチング業者を始め、銀行や商工会議所が主に運営することが多いです。
交流会には様々な人が参加するため、ビジネスパートナーとして運命の出会いをするケースもあり、創業したてや人材不足に悩む事業者さんにおすすめです。
また、展示会は課題解決のためのサービスやクリエイティブな商材を扱う人が一同に介し、マッチングを行うものです。
大規模な会になりやすいので、名刺を集めたり、認知を獲得する目的で活用ができます。
WEBプラットフォームによるマッチング
近年、最も多くなっているサービスとして、WEBを使ったビジネスマッチングがあります。
知名度の高いビジネスマッチングサービスは、主にWEBを利用しています。
WEBを利用したビジネスマッチングの例
・ランサーズやクラウドワークス、ココナラといったクラウドソーシング
・Yentaのような1on1マッチングプラットフォーム
・Indeedや求人ボックスなど採用マッチングプラットフォーム
例を挙げればキリがありませんが、ビジネスマッチングの主流はWEBサービスです。
主にポータルサイトのように事業者自身で登録を行い、法人・個人それぞれが情報を提供し、マッチングします。
ビジネスマッチングの定義は広いため、ビジネスに係るあらゆるポータルサイトが対象になります。
クローズドな関係での紹介
風来古くから行われているビジネスマッチングとして、自分自身の知り合い同士だったり、事業者の知り合いを紹介すると言うものがあります。
ビジネスに関わる、人の紹介はマッチングにおいて最もハードルが低い方法になります。
誰かから「こんな人知らない？」と相談を受け、自身の人脈をたどり紹介します。基本的に誰でもできるビジネスマッチングの方法です。
ビジネスマッチングの市場規模とは？
ビジネスマッチングの市場規模は、目的ごとに違ってきます。
事業者間でセールスやマーケティングを目的としたビジネスマッチングについては、2021年度の実績で市場全体が1630億円の市場規模があります。
採用に関するビジネスマッチングについては9兆2355億円（2022年）であり、市場が年々、右肩上がりで増加しています。
ビジネスマッチングのプラットフォームに限った場合、市場規模は228.2億円となっており、増加傾向にあります。
参考
国内ビジネスマッチングプラットフォーム市場の現状と展望【2023年版】
矢野経済研究所
ビジネスマッチングにはどんな種類があるか
続いて、ビジネスマッチングの種類について紹介します。
ビジネスマッチングの種類には、代表的な例では以下のように大別されます。
ビジネスマッチングの種類
①事業者間のビジネスマッチング
②案件・副業ビジネスマッチング
③人材ビジネスマッチング
かなり大きな分別ですが、種類を分けるのであれば上記になります。
それぞれの種類について、紹介していきます。
事業者同士のビジネスマッチング
ビジネスマッチングで最も多い形態が、事業者間に焦点を当てたサービスになります。
事業者間ビジネスマッチング
・M＆A/事業承継ビジネスマッチング
・IT系ビジネスマッチング
・建設系ビジネスマッチング
・公共団体ビジネスマッチング
・金融系ビジネスマッチング
・製造系ビジネスマッチング
主に、上記があります。
基本的に、業界の数だけビジネスマッチング業者が存在しており、課題にフォーカスしたプラットフォームもあります。
例えば、案件を紹介するタイプのビジネスマッチング業者や、シェアリング型のサービスもあり、業界と課題の数だけ商機があると考えて良いでしょう。
最近は、M＆A業界が右肩上がりになっており、ビジネスマッチングの中でも最も売上が拡大しやすい傾向にあります。
副業ビジネスマッチング
副業ビジネスマッチングは、法人と個人間の案件紹介・請負を対象としたサービスが主流です。副業案件を紹介し、個人が仕事を請け負うという目的でサービスが展開されています。
副業ビジネスマッチング
・クラウドソーシングサービス
・副業紹介ポータルサイト
副業は主にポータルサイトやクラウドソーシングサービスで行われます。
政府の働き方改革に伴い、市場規模が年々拡大している業界となっています。
副業ビジネスマッチングサービスの例
・クラウドワークス
・ランサーズ
・ココナラ
・indeed、タイミー、Wantedly
人材ビジネスマッチング
人材ビジネスマッチングは、個人と事業者をマッチング業者が繋ぐというビジネスモデルです。ビジネスマッチングとしては、かなり大きく約10兆円もの市場規模があります。
少子高齢化が進み、人材難となっている昨今の日本では、採用活動が困難になっています。人材業者としては採用のサポートを行い、優良人材の紹介を行うというモデルになっています。
人材ビジネスマッチング業者の例
・indeed
・求人ボックス
・リクナビ
・マイナビ
・タイミー
・Green
現状、ビジネスマッチングの人材業者は多岐にわたります。世界的にも有名なのはindeedでしょう。
基本は無料で利用できることもあり、日本のみならず海外でも人気があるプラットフォームです。
一般的なビジネスモデルとしては、リクナビやマイナビなどの企業から紹介料を取って紹介する業者が多いです。
今後も市場が伸びていく業界であり、必要不可欠なビジネスマッチングサービスになるでしょう。
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